ケータイアフィリエイト広告業界と公式サイトビジネスを崩壊させる詐欺の実態 その5
前回からの続き
さあ、悪い人たちがやってきた。
平和な時代が来たと思っていたのも束の間。原因不明の未回収率の上昇が突然、起こりだしました。取引先のコンテンツプロバイダの方と話していても、この話題ばかり。
ひどいところでは、30%未回収なんてところも出てきました。
公式サイトの代金回収は、御存知の通り、キャリアさんに収納代行をしていただいています。キャリアによりますが、基本的には、有料サイトを利用したユーザに、キャリアから通話料などと一緒に請求をして、ユーザが払って、その後で、CPに支払われるという流れです。ユーザが払わない場合にはどうなるかというと、キャリアによって方針は異なり、ユーザが払っても払わなくても、支払ってくれるキャリアさんとユーザが払った分だけ支払うという2通りがあります。ちなみに後者が主流です。
よく、引き落とし日に払い忘れて、コンビニで払っている方を見かけますが、キャリア側の締め日より後にユーザが払った場合には、その次の締め日で締められて、遅れてCPに支払われる事となります。大半の方は、引き落としもしくはカードの支払いでちゃんと払ってくれるのですが、一部の方たちは、遅れて支払いをされるようです。
そのため、当月の売上のうち、第一回目の入金は、規定通り支払ったユーザさんの分だけが入金されます。この業界に入るまで、みんな普通に払っているものと思っていましたが、割と遅れる方が多いようです。
ただし、何ヶ月も払わずに請求をためていると、電話が止まり、その間にも払わないでいると、回線契約自体も強制的に解約されてしまうので、大半の人は、遅れても払っています。それでも、ほんの一定割合の方たちは、強制解約まで、支払わないのですが、この割合って、ほぼ一定で、そんなに増えるものではありません。(経験上そうでしたというのが正確かもしれません)
強制解約までいってしまうと、キャリア側で回収することはできませんから、回収不能額となります。実際には、債権としてCPにあるので、回収をかけることも不可能ではありませんが。少なくとも、キャリアからの入金としては、強制解約時点で終了となります。
これが。未回収率といわれるものですが、これが、ある時期から突然急上昇をはじめたのです。それも業界全体で。
そう、悪い人たちがやってきたのです。もともともいたようですが、新たなわるーい方法が見つかってしまったのでしょう。
これは不正だ!
以前から、そういった不正の方法は、いくつも見つかり、常に対策がされてきました。大きな問題になっていないのは、技術的にある程度のスキルが必要であったり、非常に手間であったりするためです。
従来よりやられていたと考えられる方法は以下の2つ。
1)システムの脆弱性をついた方法で、キャリアの決済を通らずに、課金完了後の公式サイトのページに直接アクセスする方法です。公式サイトのサーバは、ASPに対して、課金手続き完了をもって、成果を返す仕組みなので、いくつかの部分を偽装することによって、成果を発生されることができます。
通常の端末では、行えませんが、PCやスマートフォンをプログラム知識のある人間が取り扱えば、可能な仕組みです。この不正の場合、公式サイトのサーバの会員データベースとキャリア側の課金された会員リストの間で差異が発生することで発覚します。すでに対策は行われています。
2)かつてauで行えた方法で、通常、同一回線で、同一サービスへの成果は同月内には複数発生しないのですが、キャリアショップで何度もある手続きを行うことで、同一端末での複数成果を不正に得るという方法です。
これも、すでに行えないようになっており、また、ASP側がキャリアと対策を進めたことで、撲滅されました。
上記の2つは、実際には、キャリア側で課金が発生していないため、CP側もすぐに気づくものでした。
ただ、単純に払わないという究極の不正
今回のケースでは、キャリアでの課金は毎月発生していて、仕組み的にも一切偽装などの不正が見つからないケースです。
単純ですが、
1)成果が現金化できるキャシュバックサイト経由で、広告掲載されている公式サイトに根こそぎ入る
2)ポイントをできるだけ早く現金化して現金を手に入れる
3)キャリアから請求が来ても一切払わない
以上。
普通に考えると、料金を払わなければ、回線が止まり、信用情報にキズがつくので、携帯電話を持てなくなります。そのため、一時のわずかな現金のためには、意図的にはやらないだろうと思います。
が、現実問題として、これしか考えられない。
ちなみに、現金化できないポイントバックサイトでは、ほとんどこういう事例は見られません。目的がおそらくは現金なので、この方法でアバターやゲームのポイントを稼いでも、使うためのケータイがなくなってしまうので、そもそも成立しません。
現金が手に入るということがポイントなんだろうと思われます。
(だろうとか、思いますとかが多いのは、あくまでも、推測だからです)
ここに気になる記事があります。
闇ビジネスを暴く! 携帯電話錬金術の新手口
http://news.livedoor.com/article/detail/3981185/
マスメディアで取り上げられたのは、この2009年1月内外タイムズの記事ははじめじゃないでしょうか?その後、取り上げられた例は見かけていないのですが、
要は払わないことを前提に、頭金なしの端末を上限台数まで契約して、それをキャッシュバックサイトで全サイトに入会して、現金を手に入れ、その後、端末も売り払い、その後の請求は無視すれば、キャッシュバックサイトで手に入れた現金と端末代で結構な額にはなるのでしょう。
これをやるために、ペーパーカンパニーを買って、端末を複数契約して同じことをやったとすると・・・。
この方法だと、キャリアの課金発生は一般ユーザと全く同様に行われており、未払いが発覚するのも数ヶ月後であり、未払いがある一定数発生したところで、課金母数が大きい会社では、未回収率の乖離に気づきづらいため、発覚は遅れます。
未払い期間にも、翌月の課金が発生するため、PL上は、不正ユーザ分の課金発生は、最大数倍までふくれあがります。広告費はまるまる損なので、結果として、CPが被害にあい、出稿を控え、ASPやメディアの売上が下がり・・・という自体になりかねません。
端末の不正入手による対策として、赤ロムと言われる対策をキャリアもはじめていますが、本質としては、原点回帰を行い、サイト内容に興味をもったユーザの入会を地道に集めていくことを行っていくことをまじめにやっていかなければならない時期が来たと言うことではないでしょうか?
キャッシュバックサイトが悪いわけではありませんが、会員が獲得できるからといって、この手法のみに頼って、本来の目的が何なのかを忘れてはいけないという警鐘なのかもしれません。
また、本来のアフィリエイト広告は、手法としては、非常にリーズナブルであることに間違いはありません。ただ、今の成果単価は、不正を助長する一員となってしまっています。
今後のケータイアフィリエイトは、通販サイト向けのアフィリエイトのように、発生する単月の粗利の中に収まる金額にすることが妥当ではないかと考えます。アフィリエイトで誘導され入会したユーザから継続して課金が発生したら、毎月成果が発生するというライフタイムコミッション方式が成立するには、全体相場が妥当なレベルまで下がることが必要なので、かなりの勇気がメディア側に求められますが。
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